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小学校学習指導要領

平成20年3月28日告示。国語の中の漢字・言葉に関する部分のみ抜粋。

○文部科学省告示第27号
学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第52条の規定に基づき、小学校学習指導要領(平成10年文部省告示第175号)の全部を次のように改正し、平成23年4月1日から施行する。平成21年4月1日から平成23年3月31日までの間における小学校学習指導要領の必要な特例については、別に定める。
     平成20年3月28日     文部科学大臣 渡海紀三朗
小学校学習指導要領
目次
第1章 総則
第2章 各教科
第1節 国語
中略
第9節 体育
第3章 道徳
後略

第2章 各教科
第1節 国語
第1 目標
国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力及び言語感覚を養い、国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。

第2 各学年の目標及び内容
〔第1学年及び第2学年〕
1 目標
省略
2 内容
中略
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
(1) 「A話すこと・聞くこと」、「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
省略
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(ア) 言葉には、事物の内容を表す働きや、経験したことを伝える働きがあることに気づくこと。
(イ) 音節と文字との関係や、アクセントによる語の意味の違いなどに気付くこと。
(ウ) 言葉には、意味による語句のまとまりがあることに気付くこと。
(エ) 長音、拗音、促音、撥音などの表記ができ、助詞の「は」、「へ」及び「を」を文の中で正しく使うこと。
(オ) 句読点の打ち方や、かぎ(「 」)の使い方を理解して文章の中で使うこと。
(カ) 文の中における主語と述語との関係に注意すること。
(キ) 敬体で書かれた文章に慣れること。
ウ 文字に関する事項
(ア) 平仮名及び片仮名を読み、書くこと。また、片仮名で書く語の種類を知り、文や文章の中で使うこと。
(イ) 第1学年においては、別表の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)の第1学年に配当されている漢字を読み、漸次書き、文や文章の中で使うこと。
(ウ) 第2学年においては、学年別漢字配当表の第2学年までに配当されている漢字を読むこと。また、第1学年に配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、第2学年に配当されている漢字を漸次書き、文や文章の中で使うこと。
(2) 書写に関する次の事項について指導する。
後略

〔第3学年及び第4学年〕
1 目標
省略
2 内容
中略
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
(1) 「A話すこと・聞くこと」、「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
省略
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(ア) 言葉には、考えたことや思ったことを表す働きがあることに気付くこと。
(イ) 漢字と仮名を用いた表記などに関心をもつこと。
(ウ) 送り仮名に注意して書き、また、活用についての意識をもつこと。
(エ) 句読点を適切に打ち、また、段落の始め、会話の部分などの必要な箇所は行を改めて書くこと。
(オ) 表現したり理解したりするために必要な語句を増し、また、語句には性質や役割の上で類別があることを理解すること。
(カ) 表現したり理解したりするために必要な文字や語句について、辞書を利用して調べる方法を理解し、調べる習慣を付けること。
(キ) 修飾と被修飾との関係など、文の構成について初歩的な理解をもつこと。
(ク) 指示語や接続語が文と文との意味のつながりに果たす役割を理解し、使うこと。
ウ 文字に関する事項
(ア) 第3学年においては、日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、また、ローマ字で書くこと。
(イ) 第3学年及び第4学年の各学年においては、学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。また、当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書き、文や文章の中で使うこと。
(ウ) 漢字のへん、つくりなどの構成についての知識をもつこと。
(2) 書写に関する次の事項について指導する。
後略

〔第5学年及び第6学年〕
1 目標
省略
2 内容
中略
〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕
(1) 「A話すこと・聞くこと」、「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して、次の事項について指導する。
ア 伝統的な言語文化に関する事項
省略
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(ア) 話し言葉と書き言葉との違いに気付くこと。
(イ) 時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付くこと。
(ウ) 送り仮名や仮名遣いに注意して正しく書くこと。
(エ) 語句の構成、変化などについての理解を深め、また、語句の由来などに関心をもつこと。
(オ) 文章の中での語句と語句との関係を理解すること。
(カ) 語感、言葉の使い方に対する感覚などについて関心をもつこと。
(キ) 文や文章にはいろいろな構成があることについて理解すること。
(ク) 日常よく使われる敬語の使い方に慣れること。
(ケ) 比喩や反復などの表現の工夫に気付くこと。
ウ 文字に関する事項
(ア) 第5学年及び第6学年の各学年においては、学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。また、当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き、文や文章の中で使うとともに、当該学年に配当されている漢字を漸次書き、文や文章の中で使うこと。
(イ) 仮名及び漢字の由来、特質などについて理解すること。
(2) 書写に関する次の事項について指導する。
後略

別表
学年別漢字配当表
第一学年
一右雨・・・力林六(80字)
第二学年
引羽雲・・・里理話(160字)
第三学年
悪安暗・・・練路和(200字)
第四学年
愛案以・・・老労録(200字)
第五学年
圧移因・・・略留領(185字)
第六学年
異遺域・・・臨朗論(181字)